「キャリアパスの多様性と可能性」開催報告

●日 時:2013年12月3日(火)11:45~13:00

●会 場:神戸国際会議場 3階 国際会議室

●参加者:約400名

●講 演:

「ベンチャー起業「夢と野望」の心得とその功罪」
菅  裕明(東京大学大学院理学系研究科)

「大学発ベンチャーへの起業・事業開発に対するVCの役割」
片田江舞子(株式会社東京大学エッジキャピタル)

 

 本年度のキャリアパス委員会主催のランチョンセミナーは2 つに分けて開催されました。一つはキャリアパスとしてのベンチャー企業について知ろう(セッションⅠ)と言うもの、もう一つは研究テーマについて考えよう(セッションⅡ)でした。超満員となったランチョンセミナーの参加者は、約400名(内訳:会場着席350、立見50)で、このうち、セッションⅠでは「235名」の方がアンケートに協力下さいました。アンケートの結果はとても面白かった、まあまあ面白かったと言う意見を合わせると前半の講演も後半の議論も7割を超えており、総じて好評だったと言うことが出来ると思います。また、このような試みを続けるか否かについても8割の人が是非と回答していることからも、企画した側としては一安心しました。個別の意見の中にはやや辛口の意見も見られますが、概ね「ベンチャー企業に対するイメージの変革」につながったと言う回答が多く、これも当初の目的を達したと考えております。この場を借りてあらためて話題提供いただいた片田江様、菅先生に感謝します。

 今、日本では政府主導でより応用面を重視した方向へ研究のあり方が変えられようとしており、我々基礎研究者はそのことに異を唱えつつも、時代に合わせて自分の研究のあり方、売り込み方を必然的に考え直さなくてはならない局面に居ると思います。そういう意味でも、今回のセッションは良い話題提供となったのではないかなと思っております。来年度以降も、また形を変えつつ、キャリアパスについて様々な方向から再考して行きます。引き続きよろしくお願いします。

(文責:座長・白髭克彦)