研究倫理委員会企画・研究倫理ランチョンセミナー
「最近の学術論文の動向:フェイク論文が増えている?学術的品質保証の必要性」
“Recent Trends in Scientific Papers: Are Fake Papers Increasing? How to Ensure Scientific Data Quality.”

 

特定非営利活動法人 日本分子生物学会
第23期理事長 後藤 由季子
研究倫理委員長 小安 重夫

日時:2024年11月28日(木)11:30~12:45
会場:福岡国際会議場2階203(第12会場)+オンライン

 近年、科学技術の飛躍的な進歩と、最近では生成AIの発達等も相まって、研究はスピーディーに進められ、サイエンスの発展に大きく貢献しています。しかしその一方で、生成AIはフェイク論文の量産にも利用されている現実が明らかになってきています。今回の研究倫理ランチョンセミナーでは、研究倫理の専門家、Bernd Pulverer博士にご講演を賜ります。Pulverer博士はNatureのEditorやNature Cell BiologyのChief Editorを長く務められ、現在、EMBO PressのHeadであり、DORA(San Francisco Declaration on Research Assessmentサンフランシスコ研究評価宣言)のco-founderのひとりで、研究倫理に関する問題に真正面から長年取り組んでおられます。Pulverer博士がHeadを務めるEMBOでは、データの品質管理が体系化され、問題論文を区別するシステムが整備され、これらのシステムは現在、科学論文の標準となっています。博士からは日々の経験から例を挙げて、データの品質保証についてご講演いただけます。原英二教授は、研究データの品質管理の問題について、ご専門の細胞老化関連分野で取り組んでおられ、バイアスのない誠実な研究結果を得るための方法等について、例を挙げながらご指導していただきます。
 本セミナーでは、サイエンスの世界で最も重要な研究データの学術的品質保証の必要性とその実現について、演者を交えて議論できればと考えています。(Language: Japanese, Dr. Bernd Pulverer’s talk will be in English.)

●講演
Bernd Pulverer (Head, EMBO press/Chief Editor, EMBO Reports) (※日本語資料を配布予定)
原英二(大阪大学微生物病研究所)

●パネルディスカッション
大谷直子(座長)、二階堂愛、三浦正幸、吉村昭彦、Bernd Pulverer、原英二

●企画:日本分子生物学会 研究倫理委員会+理事長
小安重夫(委員長)、大谷直子、二階堂愛、三浦正幸、吉村昭彦(以上委員)
後藤由季子(理事長)