日本分子生物学会 臨時(第14期第2回)評議員会報告

日 時:2005年10月15日(土)14:00~16:10

場 所:ホテル八重洲龍名館「桜」

出席者:花岡文雄(会長)、阿形清和、大隅典子、岡野栄之、影山龍一郎、勝木元也、後藤由季子、小原雄治、島本 功、田賀哲也、田矢洋一、辻本賀英、中山敬一、鍋島陽一、柳田充弘、山本 雅、山本雅之、永田恭介(庶務幹事)、菅澤 薫(会計幹事)、上村 匡(編集幹事)、桂 勲(広報幹事)、本間道夫(集会幹事)、山梨裕司(集会幹事)、オブザーバー・山本正幸(前会長)

以上24名

欠席者:秋山 徹、石川冬木、押村光雄、郷 通子、竹市雅俊、田中啓二、谷口維紹、本庶 佑、水野 猛、宮園浩平、山村研一

以上11名

事務局:福田 博、徳山久美子(事務局)

 

臨時評議員会成立について :

   永田庶務幹事より、評議員17名、幹事6名、前会長1名が出席し、委任状9名を受理しており、本評議員会は細則第4章第12条により成立する旨、報告された。
 

協議および報告事項 :

1.雑誌「Genes to Cells」編集長の交代について

 花岡会長ならびに山本前会長より、Genes to Cellsの創刊から現在までの経過報告がなされた。2006年1月以降は、Genes to Cells誌の所有権についても、本学会とBlackwell社が半分ずつ所有することで、協定書が本年3月にかわされている。Genes to Cells誌は1996年1月に創刊されて以来、富澤純一氏を編集長として刊行されてきたが、来年、刊行10年目を迎えるにあたり、富澤氏より編集委員長交代の要望が出されている旨、花岡会長より詳細説明がなされた。
 引き続き、会則・細則上は、編集長選出に関する規則のないことが確認された後、新編集長選出にあたり種々の意見交換がなされた。
 新編集長(編集部)選出に際しては、webオンライン環境、編集事務所(スペース)、編集実務に関わる人的な要件もあり、審議の結果、柳田充弘氏に2006年1月からの次期編集長をお願いすることとなった。任期は一応3年とし、学会としてファイナンスのサポートをしていくことの確認がなされた。将来的な(次々期以降)編集長の任期、編集体制などの懸案事項についても、新編集長を中心に検討してもらうこととなった。

2.日本分子生物学会三菱化学奨励賞について

辻本賞推薦委員長より、平成17年度三菱化学奨励賞候補として7件の応募があり、選考の結果、以下の受賞者3名が決定した。

・高岡晃教(東京大学大学院医学系研究科免疫学講座 講師)
(和文)生体防御系におけるインターフェロンシグナル
(英文)Interferon signalling for host defense

・水島 昇((財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所 プロジェクトリーダー)
(和文)哺乳類オートファジーの分子機構と生理的意義の解析
(英文)Studies on the molecular mechanism and physiological role of mammalian autophagy

・村松正道(京都大学大学院医学研究科 COE助教授)
(和文)免疫グロブリンクラス組換えを司る遺伝子AIDの発見とその機能解析
(英文)Isolation and its functional analysis of AID that regulates immunoglobulin class switch recombination

引き続き、奨励賞選考に際して、基準/規則(年齢制限など)の変更案が辻本委員長より配布され、資料に基づき検討された。追加意見がある場合には、花岡会長または辻本委員長に申し出ることとし、次回12月の定例評議員会にて、選考規則を決定することとなった。