特定非営利活動法人 日本分子生物学会 第18期新理事会準備会議記録

日 時:2012年10月27日(土)16:00~18:20

場 所:東京国際フォーラム G棟 4階「401」

出席者:第17期
小原雄治 理事長(第18期理事兼)、石野史敏 庶務幹事
第18期
荒木弘之、五十嵐和彦、一條秀憲、上田泰己、上村 匡、大隅典子、岡田清孝、近藤 滋、相賀裕美子、佐々木裕之、篠原 彰、島本 功、高橋淑子、田中啓二、長田重一、中山敬一、西田栄介、花岡文雄、町田泰則、三浦正幸、渡邊嘉典 第18期理事 以上22名

委任状:阿形清和、石川冬木、大隅良典、後藤由季子、月田早智子、山本正幸、山本雅之 以上7名

欠席者:塩見美喜子(第18期理事)

事務局:福田 博、並木孝憲(記録)、丸田夏子
 

本会議の成立について:
 石野史敏庶務幹事より、本会議の開催の位置付け・成立につき、定款(抜粋)の説明がなされた。第18期理事会任期に入る前の準備会議ではあるが、その取り扱いは理事会に準ずることが確認された。18期理事22名が出席し、委任状7名を受理しており、本会議は細則第4章第8条により成立する旨、報告された。

議事録署名人の選任について:
 小原雄治第17期理事長より、議事録署名人として、荒木弘之18期理事と五十嵐和彦18期理事が指名され、承認された。
 

議 事:
 

1.第18期理事長(任期:2013年1月より2年間)の選出
 議事に先立ち、小原理事長より、フランクな意見交換をするために本学会に関係する一言を副えた自己紹介をしてはどうかとの提案がなされ、18期理事22名による自己紹介がなされた。
 議事の進行については、被選挙権のない石野庶務幹事が担当することが了承され、事務局より理事長選出に関する細則(第2章第3条)の説明が行われた。
 第17期からの引き継ぎ事項として、論文不正問題への対応、高校新学習指導要領の実施に伴う社会との連係(出前講義)、年会をさらに魅力的なものにするための取り組み、これら3点が特に重要であることが小原理事長より報告されたのち、18期理事による自由討論に入った。
 提出された意見は以下のようなものであった。

・生物学イコール分子生物学となっている状況からみても、分子生物学会が生物学分野を牽引する立場の学会であることを理解し、強いリーダーシップが発揮できる方を理事長に選びたい。

・加盟団体の増加を目指している生科連(生物科学学会連合)との関係において、分子生物学会のスタンスは重要である。

・様々な面での変革を求められている時期だからこそ、安定感のある方を理事長に推薦したい。

・分子生物学会が変革に取り組んでいるメッセージを一般会員にわかりやすく伝えられるような方が望ましい。

・18期では過去最多6名の女性理事が選出されている。次期の理事長には女性が相応しいのではないだろうか。

・男女共同参画への取り組みが新たなステージに入っている分子生物学会としては、その次のステージを摸索できる方にロールモデルを築いていただきたい。

・17期から引き継がれる重要な申し送り事項が多いことからも、現理事長の再任がよいのではないか。

・生化学会との関係をどうするのか、候補者が挙がった段階で推薦された方からの見解を伺いたい。

・若い候補者を推したい。

・年会(学術集会)の開催が分子生物学会のひとつの大きな役割であるからこそ、学会間の意見集約ができる生物系のメタ学会として、本学会の取り組みは結果的に会員のベネフィットになるのではないか。

・事業仕分けを機に行政への様々な働きかけをしてきた分子生物学会であるが、会員の自由を保障しながら基盤を構築する、あるいは社会に貢献するという観点からも、伝統である自由闊達な雰囲気と組織力とのバランスが重要である。

・分子生物学会は研究発表を第一とし、研究環境を取り巻く諸問題に対しては他学会と一線を画してきた文化がある。それを変えてもよいのか。

・生命科学系でどのような大型研究の計画を立てるかなど、幅広い研究者コミュニティをもつ本学会は、理事長が先頭に立ってそれらを推進することが望ましい。

・分子生物学会には、執行部や学会事務局が理事長をタイムリーにサポートできる体制があるが、次期はさらに理事会執行部を強化していく必要があるであろう。

活発な意見交換が行われた後、18期理事により投票が行われ、第18期理事長として大隅典子氏が選出された。

2.第18期副理事長について
 事務局より細則第4条(副理事長の設置)の説明がなされた。第18期大隅理事長より、副理事長は2名設置したいとの要望が出され、それを原則とし投票を行い、第18期副理事長として、小原雄治氏、中山敬一氏が選出された。

3.その他

ⅰ 論文不正問題の対応につき、検討と意見交換が行われた。

ⅱ 第36回(2013年)年会長の近藤滋理事より、海外在住のポスドク(滞在期間の長さを基準に選定する予定)を年会に招聘する企画を検討している旨の報告がなされた。本企画の実現には約2,000万円(200名×10万円で試算)の旅費支出が見込まれるが、36回年会の予算ではまかなえない可能性が高いため、学会本部会計からの特別支出支援(約1,000万円を想定)を要請したいとの説明があり、企画の方向性については賛同を得た。ただし詳細については、会計幹事が出席する次回理事会にて確認することとなった。

上記、第18期新理事会準備会議の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名押印する。

2012年10月27日

特定非営利活動法人 日本分子生物学会 第18期新理事会準備会議

      
議長小 原 雄 治
議事録署名人荒 木 弘 之
議事録署名人五 十 嵐 和 彦