日 時:2021年6月25日(金)10:00~11:30
場 所:オンライン開催(Zoom)
出席者:白髭克彦(理事長)、水島 昇(副理事長)、杉本亜砂子(副理事長)、深川竜郎(2022年会長)、原 英二(広報幹事兼)、東山哲也(会計幹事兼)、小林武彦、近藤 滋、粂 昭苑、倉永英里奈、本橋ほづみ、中川真一、中山潤一、仁科博史、丹羽隆介、斉藤典子、佐々木裕之、塩見美喜子(2021年会長)、田中啓二、泊 幸秀、上村 匡(編集幹事兼)、吉森 保、荒木弘之(監事)、木村 宏(庶務幹事/2024年会長)、岡田由紀(庶務幹事)、林 茂生(国際化担当幹事/2023年会長)、以上26名
欠席者:一條秀憲、見學美根子、小安重夫、斎藤通紀、佐谷秀行、塩見春彦、吉田 稔、吉村昭彦、石野史敏(監事)、以上9名
事務局:福田 博、金子香奈里、並木孝憲、山口恵子(記録)
本理事会成立について:
木村宏庶務幹事より、理事22名、監事1名、幹事3名が出席し、委任状8名(理事)を受理しており、本理事会は細則第4章第8条により成立する旨報告された。
議事録署名人の選任について:
白髭克彦理事長より、議事録署名人として、小林武彦理事と斉藤典子理事が指名され、承認された。
議 事:
1. 2025年(第48回)年会長選出について
白髭理事長より、第48回年会については、年会長を東京大学定量生命科学研究所 小林武彦会員に依頼したいことが諮られ、承認された。
2. 2026年(第49回)年会長選出について
白髭理事長より、第49回年会については、年会長を東京大学大学院医学系研究科 水島 昇会員に依頼したいことが諮られ、承認された。水島氏より、同年会を日本生化学会との合同開催形式にしたいとの提案があり、承認された。
3. 理事長報告
白髭理事長より執行部での検討・賛同を経て、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う新型コロナウイルス感染拡大リスクに関する提言」(コロナ専門家有志の会、2021年6月18日発表)についての理事長談話を6月24日付で発信(学会HPに掲載)したことが報告された。
4. 2021年(第44回)横浜年会準備状況報告
塩見美喜子年会長より第44回年会準備状況についての報告がなされた。
○会期:2021年12月1日(水)~3日(金)
○会場:パシフィコ横浜
○組織委員会: | 年会長 | 塩見美喜子(東京大学) | |
組織委員長 | 小林武彦(東京大学) | ||
プログラム委員長 | 胡桃坂仁志(東京大学) | ||
組織委員 | 東山哲也(東京大学/名古屋大学) | ||
組織委員 | 岩崎由香(慶應義塾大学) |
現在は完全オンサイト開催規模での使用を想定してポスター・展示会場・講演会場を押さえつつ、かつ一部講演・ポスター等がオンライン対応となる可能性も想定して準備を進めている。事前参加登録及び演題登録は予定通り7月1日から受付を開始するが、年会をどのような形で開催するかは、引き続きワクチン接種の進捗等、国内外の状況を見据えて判断することになる。会場費のキャンセル料は会期1か月前まで現在と同じ50%である。適切なタイミングで判断をしたい。
ハイブリッド形式での開催準備に必要な予算確保のための措置として、展示広告メニューの強化や、冊子体プログラム及びアプリの作成をしない等のコスト削減を行った。年会参加費については正会員及び非会員の参加費を過去2年の年会時(2019福岡年会、MBSJ2020 Online)より値上げすることとした。年会参加費の設定について出席の理事等からは、参加者にとってハイブリッド形式は提供されるものが増えることになり、完全オンサイト開催時より参加費が上がっても納得できるのではないかといった賛同の意見が集まった。
塩見年会長より、できるだけ収入増・コスト削減の努力を続けるが、やむをえず赤字となった際には学会本体の協力をお願いしたいとの発言があり、理事会で了承された。
5. 2022年(第45回)年会について
深川竜郎年会長より第45回年会準備状況についての報告がなされた。
○会期:2022年11月30日(水)~12月2日(金)
○会場:幕張メッセ
○組織委員会: | 年会長 | 深川竜郎(大阪大学) | |
副年会長 | 永井健治(大阪大学) | ||
組織委員長 | 原田慶恵(大阪大学) | ||
プログラム委員長 | 甲斐歳惠(大阪大学) | ||
組織委員 | 樺山 一哉(大阪大学)、神田 元紀(理化学研究所)、 須藤 雄気(岡山大学)、野間 健太郎(名古屋大学)、 茂木 文夫(北海道大学) | ||
プログラム委員 | 石井 優(大阪大学)、岡田康志(理化学研究所/東京大学)、古寺哲幸(金沢大学)、立花 誠(大阪大学)、林久美子(東北大学)、坂内博子(早稲田大学)、廣瀬哲郎(大阪大学)、谷内江望(Univ. of British Colombia) |
第45回年会は日本生物物理学会と連携して企画検討を進めており、コロナの状況に関わらずオンラインツールの併用を視野に入れている。新しい切り口の年会企画提案を求めて組織委員を公募し、応募者の中から新たに2名の組織委員を追加した。
第一線で活躍する海外の研究者3名からプレナリーレクチャーの内諾を得た。また、デジタルポスターブースを設けて口頭発表希望者を募り、1題3分、1日200題程度のショートトークの開催を計画している。年会国際化に向けた新しい試みとして、自動翻訳機能の導入を検討中である。出展企業の誘致対策としては展示会場内に設置する特設会場を活かした企画や年会ノベルティ製作などを考えている。海外からのオンライン演者の時差に配慮したセッションの時間割振りやオンラインでの「朝まで企画」など、従来にはなかった日程表の検討を行っている。キャリアパス委員会とのコラボレーションで「ダイバーシティ」「海外からのJobハント」「アカデミアの起業等」をテーマにしたセッションの企画も動き出している。
6. 2023年(第46回)年会について
林 茂生年会長より第46回年会準備状況についての報告がなされた。
○会期:2023年12月6日(水)~8日(金)の3日間+その前のオンライン期間(約1週間)
○会場:神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸ポートピアホテル ※オンライン、オンサイト併用開催
○組織委員会: | 年会長 | 林 茂生(理化学研究所・生命機能科学研究センター) | |
組織委員長 | 榎本 秀樹(神戸大学大学院医学研究科) | ||
プログラム委員長 | 平谷伊智朗(理化学研究所・生命機能科学研究センター) | ||
組織委員 | 岡田 由紀(東京大学定量生命科学研究所) 川口 喬吾(理化学研究所・生命機能科学研究センター) 久保 郁(国立遺伝学研究所・新分野創造センター) 宮道 和成(理化学研究所・生命機能科学研究センター) |
MBSJ2020 Onlineの年会アンケート結果から、参加者の満足度が上がる年会について分析を試みた。
・「オンサイトに比重を置いたオンライン、オンサイト併用開催」の希望が多い印象である。
・オンサイトでは「気兼ねなく最新データを出して議論できるクローズドな講演」、オンラインでは「最新データは含まれなくても参加者が興味深く学術的価値が高いと感じる講演」の企画を集めやすいと思われる。
・英語での講演・質疑に対して言語の壁を感じる参加者もいるが、英語セッションでの日本語補助説明や英語字幕、事後のオンデマンド配信などがあれば全体的な満足度は上げられると思われる(日本語と英語/他言語との双方向に対応できることがより望ましい)。
これらの結果などをもとに、オンサイト・オンラインそれぞれの特長を活かす「オンライン、オンサイト併用開催」を構想中である。具体的には以下を検討している。
・神戸会場でのオンサイト会期前にオンライン開催の期間を設ける。
・オンラインの基地局設営コストとオンサイトの会場費を双方抑える。
※オンライン:3~4回線(チャネル)×3枠/日×5日程度、オンサイト:14会場程度/日×3日とすると、近年のオンサイト単独開催年会での講演数をほぼカバーしつつ完全オンサイトに比べ会場費節約となる数の会場がリリースできる試算となる.
・オンライン期間の講演セッションはすべて英語とする。自動翻訳ツール・字幕などの活用も検討する。
・オンライン期間の講演セッションはオンデマンド配信を条件とし、オンサイトの講演セッションはプレナリー以外オンデマンド配信をしない想定とする。
続いて、深川年会長及び林年会長より、第45回・第46回年会で連携して開発を検討している「年会アシスト機能(リコメンド):Research Connector(ReCo)」についての説明があった。参加者が興味深く感じる演題のタイトルや研究・発表をしている研究者名等を効率的に絞り込めるツールを導入して、参加者の満足度向上を目指す。監修は専門分野(自然言語処理・科学社会学など)の研究者に依頼し、実際の開発は業者に2年連続契約で委託する。2022年会で実装し、2023年会で改良を加えて継続利用する予定である。出席の理事等からはReCoに対する賛同の意見が寄せられた。
7. 2024年(第47回)年会について
木村 宏年会長より第47回年会準備状況についての報告がなされた。
○組織委員会: | 年会長 | 木村 宏(東京工業大学科学技術創成研究院) | |
副年会長 | 粂 昭苑(東京工業大学生命理工学院) | ||
組織委員長 | 岩﨑博史(東京工業大学科学技術創成研究院) | ||
プログラム委員長 | 松浦友亮(東京工業大学地球生命研究所) | ||
※引き続き、組織委員メンバーの追加を検討中. |
会期は2024年12月上旬、ハイブリッド形式での開催を予定している。開催地として3会場を検討しており、費用の面からも福岡を最有力候補として調整中である。夏までには会場を決定したい。西東京・関東近郊や開催地所属の方などでプログラム委員会を検討する予定である。
8. その他
・荒木弘之監事より、分子生物学会の年会は規模が大きいため従来の完全オンサイト年会では開催できる都市が限定されてきたが、今後の年会でオンライン・オンサイト併用形式やハイブリッド形式が導入されると、方法によっては様々な地方都市での年会開催も可能になるのではないかとの意見があった。本学会は特定非営利活動法人(NPO法人)であり、広く一般に分子生物学を広めることを学会のミッションとして掲げており、地方都市での年会開催実現はそれに合致することでもある。分子生物学会では協賛企業からポスター会場に併設される形でのオンサイト出展を望む声が多くあるが、例えば札幌や仙台、名古屋などであれば、ある程度の規模のポスター・展示会場を設営できる会場もある。
荒木監事の発言を受け、開催形式や開催地の選択も含めたこれからの年会のあり方について、引き続き議論を続けていきたい。
・横浜での年会開催はパシフィコ横浜の値上げ前の会場費で予約できた今年の第44回年会が最後となる見通しだったが、複数年契約による値引き交渉や年会参加費設定の見直しなども視野に入れて、今後も会場選定の際に横浜を選択肢に残すのも一案であるとの意見があった。
・白髭理事長及び出席理事等よりEMBOの動向について情報提供があり、意見交換がなされた。EMBOは将来的に日本がEMBO準加盟国となるという国家レベルでの協力体制を希望している。日本の若手研究者にとっては望ましいが、毎年約2億円の協力金を国家予算から拠出することが求められるため、現状では実現は難しいと思われる。学会としてはEMBOと引き続き国際協調路線で現在の良好な関係を維持し、研究者レベルでの交流を続けるのが良いのではないかとの意見があった。一方で、このような案件は国からのトップダウンで動くとは考えにくく、学会からボトムアップの働きかけをしたほうがよいのではとの見方も示された。
上記、第22期第2回(臨時)理事会の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名する。
2021年6月25日
特定非営利活動法人 日本分子生物学会 第22期第2回(臨時)理事会
議 長 白 髭 克 彦
議事録署名人 小 林 武 彦
議事録署名人 斉 藤 典 子