日 時:平成19年12月12日(水)16:15~17:00
場 所:パシフィコ横浜 アネックスホール2階 F201(第18会場)
社員数(正会員+名誉会員):10287名
出席者数:5269名(本人出席52名、表決委任者5217名)
1.長田理事長より開会の挨拶がなされた。議事に先立ち、渡邊 格名誉会員(本年3月23日ご逝去)、内田久雄名誉会員(本年7月2日ご逝去)の訃報の報告がなされ、黙祷を奉げた。
2.定款第25条に基づき、長田理事長より本総会議長として山梨裕司会員が指名された。さらに定款第29条に基づき、議事録署名人として、宮園副理事長、上村理事が選任された。
3.山梨議長より、定款第26条(総会の定足数)に基づき、上記表決委任者(委任状)を含めて出席5269名となり、本総会は成立する旨報告された。
4.経過報告(事業報告)
1)理事長報告
長田理事長より、第15期執行部の組織概要(理事、監事、幹事、各委員会)の説明があり、引き続き、18年度ならびに19年度(年度途中で法人へ移行)の事業報告(分子生物学・学術研究事業、普及・啓発事業、その他の事業)がなされた。
平成19年6月19日、所轄庁である東京都より特定非営利活動法人の認証決定を受け、設立登記を完了した旨報告された。本学会は、本年6月19日をもって法人設立となった。
第15期においては、前役員会から継続して研究倫理委員会を設置しており、研究倫理、論文不正調査の問題(論文調査ワーキンググループ、若手教育問題ワーキンググループ)に取り組んでいることが報告された。
また、一昨日開催の理事会において、第33回(2010年)年会については、東京大学大学院医学系研究科 谷口維紹氏に年会長をお願いすることが決定した。
2)編集(Genes to Cells)報告
上村編集幹事よりGenes to Cellsの刊行状況ならびに2008年以降の出版体制につき報告がなされた。2008年からはBlackwell USAからBlackwell Asia(東京オフィス)へ移管されるので、出版業務全般が改善される方向にある。さらに、Genes to Cellsの編集・発行にかかる学会の収支についての説明がなされた。学会負担経費は改善される方向にあり、出版社との契約改定作業を進める予定である旨報告された。
3)庶務報告
永田庶務幹事より会員現況について報告がなされた。〔2007年12月3日現在、名誉会員1名、正会員10287名、学生会員5640名、賛助会員39団体、総計15967で、前年・総会時に比べ484名の増〕
本年11月、前役員会からの懸案事項であった学会ホームページのリニューアル作業が終了したことが報告された。今回のリニューアルでは、見やすく、必要な情報を探しやすいページ作りを心がけた。英語ページについても、年明けにはリニューアル版を公開出来る予定である。
また、本年9月に学会シンボルマーク(ロゴデザイン)が決定したことが報告された。公募に対し、総計111におよぶ作品の応募があり、学会執行部(選考委員:長田理事長、岡田副理事長、宮園副理事長、永田庶務幹事、加藤広報幹事)による3ラウンドの審査作業が行われた。その結果、出村浩之氏のデザイン採用を決定した。すでに会報88号(表紙)や学会HPに掲載済みである。採用された出村氏には、賞金10万円と表彰状を贈呈した。
4)研究倫理委委員会・若手教育ワーキンググループ報告
中山若手教育問題ワーキンググループ座長より、同ワーキンググループの活動状況につき報告が行われた。同WGでは、若手科学者の教育という観点から、将来に向けた研究倫理観の醸成を目指す方策について議論を重ねている。
一昨日の理事会に、日本分子生物学会研究倫理委員会・若手教育WG答申(案)「科学的不正を防止するための若手教育への方策について」を提出し、活発な討論が行われた。答申の策定、公開に向け、引き続き、検討作業を進める予定であることが報告された。
【以下は答申(案)の内容項目】
○若手教育における現状と問題点
○若手教育における方策(総論)
○具体的な活動案について
(1)短期的(1年以内)な具体的方策について
(2)長期的な具体的方策について
BMB2007会期中である明日13日の夕方、第15会場にて、日本分子生物学会 若手教育シンポジウム『今こそ示そう科学者の良心-みんなで考える科学的不正問題-』を開催するので、ふるって参加してほしい。
5)2008年春季シンポジウムについて
畠山世話人より、標記シンポジウム「躍動する分子生物学-北の大地から」を2008年5月26日(月)~27日(火)、札幌市内にて開催予定であることが報告された。前日の25日(日)には市民公開セミナーを開催する予定である。
4.議 事
1)平成18年度(2006年度)収支決算承認の件
宮園会計幹事より18年度決算の収支内容につき詳細報告が行われた。本決算については、本年5月28日、公認会計士 宮城秀敏氏の会計監査を受けた(独立監査人の監査報告書を参照)。その後、7月12日に荒木弘之第14期会計監査の監査を受け、7月19日に近藤寿人第14期会計監査の監査を終了したことが報告された。
審議の結果、本決算は異議なく承認された。
2)平成19年度(2007年度)(年度途中で法人へ継承)収支決算承認の件
宮園会計幹事より、19年度の会計取り扱い要領につき説明がなされた。19年度は、もともと法人移行にともない(19年6月19日、法人認証)、本年4月から9月末日までの変則会期になっている。法人の場合、会計年度終了後3カ月以内に所轄庁に決算報告、監査報告、事業報告書類を提出しなければならず、12月上旬に総会(年会)を開催している本学会は、学会運営上の理由により、本年度から9月末会期へ移行している。以上を基本原則として、さらに説明が行われた。
19年度会計が複雑なのは、この4月~9月の途中、6月19日付にて法人成立となったためである。これに対応する経理処理として、学会顧問の宮城公認会計士の指導のもと、6月19日で区切るのではなく、4月~6月末日にて任意団体の決算処理を行い、その6月末日現在の資産一式を新法人が継承し、法人/分子生物学会としては、7月~9月末日にて決算処理を行うこととなった。
したがって19年度は、実質3カ月/3カ月でそれぞれ収支決算書を作成、さらにそれらを合算した「4月から9月までの合算収支決算報告書」を作成し、そのすべての会計資料につき、本年10月26日、公認会計士 宮城秀敏氏の会計監査を受けたことが報告された(独立監査人の監査報告書を参照)。その後、11月14日に大石道夫監事、11月28日に鍋島陽一監事の監査を受けた。
審議の結果、本決算は異議なく承認された。
3)平成20年度(2008年度)収支予算確認ならびに事業計画承認の件
本年2月に行った法人申請との兼ね合いもあり、昨年の第29総会時に、19年度と20年度の2年分の予算を成立させている。したがって、本年は20年度予算の確認手続きのみを行いたい旨、宮園会計監事より説明があった。
同予算の収支各科目の確認がなされ、引き続き、20年度事業計画につき詳細説明が行われた。
審議の結果、同事業計画は異議なく承認された。
4)その他
◎会員種別変更(学生→正会員)に伴う年度会費の差額請求、に関する取り扱いについて
会計年度が[4月~3月→10月~9月]に変更になったことに伴い、年度途中に会員種別変更(学生→正会員)となった場合の、年度会費の差額請求に関する取り扱いを明確に決めておく必要が出てきた。本件について、本年12月10日開催の理事会において検討した結果、以下のように決定したことが報告された。
【会員種別変更(学生→正会員)に伴う年度会費の差額請求】に関する申し送り
・当年度の学生会費を完納しており、かつ該当年の12月1日現在、学生であることが証明できる場合は(学生証コピーをFAXにて提出してもらう)、差額請求はしないこととする。(当年度は完納扱いとする)
・正会員から学生会員に戻る場合も(ケースは少ない)、該当年の12月1日現在、学生であることが証明できる場合のみ(学生証コピー)、当年度より学生会員会費の金額で対応することとする。
5.第30回(2007年)山本 雅年会長の挨拶があり、年会は順調に運営されているとの説明がなされた。演題数、本日現在の参加者数等につき報告された。
6.第31回(2008年)長田年会長より、第31回年会は生化学会との合同大会で、2008年12月9日(火)~12日(金)の日程で、神戸ポ-トアイランドにて開催予定であることが報告された。合同開催ではあるが会期は4日間とし、プログラム案として、プレナリーレクチャー、シンポジウム、一般演題、バイオテクノロジ-セミナ-を予定しているとの説明がなされた。
7.第32回(2009年)小原年会長より、第32回年会は、2009年12月9日(水)~12日(土)の4日間、パシフィコ横浜で開催予定であることが報告された。
プログラム幹事、年会庶務幹事、組織委員の正式人選については、遺伝研を中心に検討中である。第32回年会では副年会長を設置し、荒木弘之会員にお願いする予定である。会場の特性を活用し、分子生物学会の精神を最大限発揮できるような企画を予定している旨報告がなされた。
8.議長より閉会の挨拶があり、第30回総会が終了した。
上記、平成20年度通常総会の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名押印する。
平成19年12月12日
特定非営利活動法人 日本分子生物学会 平成20年度通常総会
議 長 長 田 重 一
議事録署名人 宮 園 浩 平
議事録署名人 上 村 匡