日 時:平成27年12月2日(水)18:15~18:55
場 所:神戸国際展示場2号館1階(ポスター・展示会場3)特設会場
社員数(正会員+名誉会員+シニア会員+次世代教育会員):9,160名
出席者数:5,055名(本人出席60名、表決委任者4,995名)
議事内容:
1.定款第25条に基づき、荒木弘之理事長より本総会議長として菅澤薫会員が指名された。さらに定款第29条に基づき、議事録署名は、影山龍一郎会員(第38回年会長兼)と荒木理事長が担当することが確認された。
2.菅澤議長より、定款第26条(総会の定足数)に基づき、上記表決委任者(委任状)を含めて出席5,055名となり、本総会は成立する旨報告された。
3.経過報告(事業報告)
1)理事長報告
荒木理事長より、総会資料(1頁:2015年度事業報告)に基づき、事業活動全般と、さらに下記5点について報告が行われた。
①内閣府からの依頼で「第5回 日本学術会議の新たな展望を考える有識者会議」(2015.1.22開催)に出席し、理事長個人の立場としてヒアリングに応じた。
②本年3月~5月、大学附置研究所等の『共同利用・共同研究拠点』継続に関するサポートレターを4施設に対し理事長名で提出した。対象の施設からはいずれも2009年に拠点認定のための要望に対する協力依頼を受けており、その際に執行部が中心となり審査した上で応じたという経緯があり、当時の第16期理事会で審議・承認された案件であることから、今回の対応とした。
③AMED(日本医療研究開発機構)からの要望で、基礎科学分野からの唯一の参画として、本学会理事長としてAMEDアドバイザリーボード委員になった。理事長任期は2年であるため、次期理事長においても同アドバイザリーボード委員を引き継いでもらいたいと考えている。
④11月30日に開催された第19期第2回理事会において、第41回(2018年)年会については、石野史敏会員(東京医科歯科大学・難治疾患研究所長)に年会長をお願いすることが決定した。
さらに同理事会において、第42回(2019年)年会開催地は福岡、第43回(2020年)年会開催地を神戸とすることが決定した。これは2020年東京オリンピック開催に伴う関連会議の増加により会場確保が困難であることと、神戸会場(国際会議場および展示会場)が2021年より全面建替え工事に入ることなどを受けて、早めの会場確保が必要となったためである。
⑤11月30日開催の同理事会において、年会のあり方について活発な討論が行われたことが報告された。
2)庶務報告
本間美和子庶務幹事より以下の報告が行われた。
①会員現況:〔2015年11月16日現在〕名誉会員1名、正会員9,119名、シニア会員36名、次世代教育会員4名、学生会員4,286名、賛助会員27団体、総計13,473名(前年11月対比、-324)
②生命科学教育事業について
篠原彰担当理事を中心として活動を続けている。
・会員のボランティア協力を募って人材データバンクを作成して、講師派遣を希望する高校等とのマッチングを行い、これまでにのべ34件の出前授業を実施した。
・年会における高校生発表を2012年から続けており、合同大会である本年も実施した。
③11月30日に開催された第19期第2回理事会において、細則の一部が改正された。細則第2章 役員の選出 第2条に、時限特別措置(17期-19期までの6年程度)として女性理事枠を設けていたが、その期限が終了するに際して、時限どおりに同措置を削除することが理事会にて決定された(詳細は第19期第2回理事会記録を参照)。
④キャリアパス委員会も活発に委員会活動を行っている。本年会(BMB2015)会期中には2つのランチョンセミナー「研究者のライフイベントを考える―目指すべき制度改正と環境改善―」(初日、日本生化学会男女共同参画推進委員会との共同企画)、「本当のPIになるために」(2日目)を開催し、盛況であった。
3)編集報告
上村匡編集幹事より『Genes to Cells』について以下の報告が行われた。
①従来の「Original Article」に加え、重要な発見を迅速に出版することを目的とした短めのフォーマットである「Brief Report」受付を開始している。新たな投稿規定が浸透してきた効果もあり、2014年に減少していた投稿数も、本年は一昨年レベルに持ち直してきている。
②本誌では、投稿前に研究内容に近いエディターあるいはアソシエートエディターに相談することが可能なので、その機会を是非活用していただきたい。
③2011年に一新した本誌の表紙デザイン(伝統絵画のなかに生命科学の遊び心を盛り込んでいる)は、丸5年となる今日でも高い評価を得ている。本年会のポスター会場の一画において、本誌の表紙ができるまでの裏話を盛り込んだタペストリー36作品(3年分)を展示している。
4.議 事
1)平成27年度(2015年度)決算承認の件
水島昇会計幹事より総会資料(2~14頁)に基づき、平成27年度活動計算書の収支について詳細報告が行われた。
昨年の総会において前会計幹事から説明しているように、所管庁である東京都からの指導があり本年度決算よりNPO法人会計基準に基づいた計算書となっている。本決算の監査については、以下のように報告された。
2015年10月26日、公認会計士宮城秀敏氏の会計監査を受け(総会資料の独立監査人の監査報告書を参照)、同年11月12日に辻本賀英監事、花岡文雄監事の監査を受けた。
審議の結果、本決算は異議なく承認された。
2)平成28年度(2016年度)活動予算書承認の件
水島会計幹事より総会資料(15~17頁)に基づき、28年度活動予算書について説明が行われた。
審議の結果、同活動予算書は異議なく承認された。
5.第38回(2015年)年会長挨拶
影山龍一郎第38回年会長より挨拶があり、年会開催状況についての報告が行われた。本年会は日本生化学会との合同大会BMB2015として開催中である。多数の来場があり、参加者への謝辞が述べられた。
6.第39回(2016年)年会長挨拶
一條秀憲第39回年会長より挨拶があり、2016年の年会開催企画案について報告が行われた。
・会期:2016年11月30日(水)~12月2日(金)
・会場:パシフィコ横浜
《年会開催コンセプト》
「半端なベクトルに出口無し!~徹底した基礎研究から広がる応用~」
本年会は、オーソドックスに研究発表と討議に没頭し、ひたすら基礎研究に徹することの楽しさと底力を再確認できる場にしたいとの説明がなされた。
7.第40回(2017年)年会長挨拶
篠原彰第40回年会長より挨拶があり、2017年の開催方針について報告が行われた。
・会期:2017年12月6日(水)~9日(土)
・会場:神戸ポートアイランド
開催形式は日本生化学会との合同大会を予定しており、特に若手研究者のための年会となるよう、今後、企画をつめていきたいとの説明がなされた。また、年会の運営は、展示・広告・ランチョンセミナー等、協賛企業のサポートで成り立っていることを鑑み、理事各位にも出展企業への協力対応をお願いしたいと要望された。
8.菅澤議長より閉会の挨拶があり、第38回総会が終了した。
上記、平成28年度通常総会の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名押印する。
平成27年12月2日
特定非営利活動法人 日本分子生物学会 平成28年度通常総会
議 長 菅 澤 薫
議事録署名人 荒 木 弘 之
議事録署名人 影 山 龍一郎