緊急フォーラム「事業仕分けから日本の未来の科学を考える」開催報告

日本分子生物学会は、理事長名および多くの学協会との連名という形で、事業仕分けに対する意見表明をしてまいりました。また、先日の(12月9日の年会初日の)緊急フォーラム「事業仕分けから日本の未来の科学を考える」を開催し、文科省からお二人の参加をえて、会員との建設的な対話により、現在の混乱を収拾するとともに将来の新しい方向性を築くために、「文科省、政府と協調した新しい科学政策立案へ向けての制度作り」および「科学者から国民へ向けたメッセージ」の重要性を確認いたしました。この緊急フォーラムの内容は、近々、HPに掲載できるように準備をしております。また、ここで話し合われた内容を具体的な行動につなげるための協議も鋭意行なっていくつもりです。また、短期的には来年度予算案が、私たちの意見を反映したものになるのを確認するまで、注意深く経緯を見守りながら、必要があればまた学会として新しい活動を行なうことがあるかもしれません。会員の皆様には、再度ご協力をいただければと考えております。

なお、分子生物学会の活動ではありませんが、マスコミでも大きく取りあげられました11月25日の「ノーベル賞ーフィールズ賞受賞者が集まっての緊急集会」には、多くの分子生物学会員も参加され、署名されたこと思います。その総数が、12,300を越える数になったということを、集会を企画された勝木元也東京大学名誉教授から御連絡をうけました。勝木先生からのご依頼で声明文全文を掲載するとともに、会員の皆様にご報告をいたします。

2009年12月16日

特定非営利活動法人 日本分子生物学会
理事長  岡田 清孝
庶務幹事 石野 史敏