2024.2
平素より本学会の生命科学教育事業にご協力をいただきありがとうございます。
分子生物学会では、生物学に関する講義を希望される高校(中学校、高専を含む)などへ講師を派遣する事業を行っています。2013年より開始し、これまでに延べ116件の講義を実施できましたのも、皆様の本事業へのご理解とご協力あってのことと厚く御礼を申し上げます。
その出前講義は、講師としてご協力いただける学会の会員方々の登録情報(氏名、所属、対応可能な地域・講義内容など)をもとにマッチングを行なっています。より具体的に申し上げますと、依頼元からのリクエストを学会事務局が受け付けたのち、ご登録の情報が合致する皆様に講義の概要をメールでお送りいたします。その後、ご協力のお申し出をいただいた方の実施計画を事務局より依頼元へお知らせし、講義をご担当いただく講師が決定するといった流れになります。
高校などからのリクエストは、希望する分野やテーマがあるケース以外にも、生徒さんが生物への興味・関心を高められるような内容、あるいは理系のキャリアパスに主眼をおいたものなど様々です。さらに、実習や英語での講義の依頼、昨今のコロナ禍を経てオンラインでの講義など、多様なニーズがあることから、講師としてご協力いただける方々にご登録をお願いしたくご連絡させていただきました(すでに登録されていた方にも、情報の更新という形で再登録をお願いいたします)。特に、高校生に近い、若手会員の皆様も大歓迎です。また、女子中高生の理系進路選択を推進する取り組みも加速しており、女子校からの派遣依頼も増えています。女子学生が生物科学に興味を持つように後押しをしていただける女性会員の皆様にはぜひご登録をお願いいたします。
本事業は、分子生物学を志す次世代の育成のために、高校生など多くの若者に生物学の面白さや大切さを伝えることを主たる目的としています。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校のように交通費がサポートされるケースもありますが、そういった予算のない高校からの依頼にも門戸を開き、全国どこでも“無料”で講義を受けられるようにすることを目指した事業です。依頼元(派遣先)に近い地域の方へご相談するなどの工夫は今後も続けてまいりますが、交通費の一部は学会からサポートさせていただきますので、多くの方にご協力をいただけますようお願いいたします。
講師としてご協力いただける方は以下の「講師登録フォーム」より、ご専門分野や講義可能な内容などのご登録をお願いいたします。ご登録情報が依頼元のリクエストにマッチした際は事務局よりご連絡させていただきますので、その際は是非ご検討くださいますようお願いいたします。
今後とも、本学会の生命科学教育事業へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
生命科学教育担当 篠原 彰