日 時:2008年12月8日(月)15:00~18:30
場 所:神戸国際会議場 4階403会議室
出席者:岡田清孝(理事長)、相沢慎一、荒木弘之、上村 匡(編集幹事兼)、大隅良典、影山龍一郎、片山 勉、加藤茂明(広報幹事兼)、小安重夫、塩見春彦(会計幹事兼)、篠原 彰、白髭克彦、杉本亜砂子、田畑哲之、辻本賀英、永田恭介、長田重一(2008年会長兼)、鍋島陽一、正井久雄、升方久夫、町田泰則、水島 昇、柳田充弘(Genes to Cells編集長/研究倫理委員長兼)、山本正幸、渡邊嘉典、小川智子(監事)、吉川 寛(監事)、石野史敏(庶務幹事)、小林武彦(集会幹事)、小原雄治(2009年会長)、中山建男(2009春季シンポジウム世話人)、以上31名
欠席者:饗場弘二、審良静男、貝淵弘三、篠崎一雄、山中伸弥、宮園浩平(集会幹事)、谷口維紹(2010年会長)、以上7名
事務局:福田 博(記録)、並木孝憲、丸田夏子
関係議題参加者:峰崎 愛(BMB2008事務局より)
本理事会成立について:
石野史敏庶務幹事より、理事25名、監事2名(総会にて選任確認手続きを実施予定)、幹事2名、議題関係会員2名が出席し、委任状(理事)5名を受理しており、本理事会は細則第4章第8条により成立する旨、報告された。
議事録署名人の選任について:
岡田清孝理事長より、議事録署名人として、田畑哲之理事と篠原彰理事が指名され、承認された。
議 事:
1.報告事項
1) 議事に先立ち、岡田理事長より第16期の監事就任をお願いした小川智子会員、吉川寛会員が紹介され、両監事より挨拶がなされた。引き続き、出席者全員による自己紹介が行われた。
2) 第16期理事会の役割分担(監事、各幹事、各種委員会)について
本理事会の役割分担、各種委員会が決定した旨、岡田理事長より報告がなされた(2008.12.18付にてHPに掲載済み)。
3) 石野庶務幹事より、以下4点につき庶務報告が行われた。
・2008年12月3日現在の会員数は次のとおりである。
名誉会員 | 1名 | ||
正会員 | 10019名 | (海外在住含む) | |
学生会員 | 5245名 | (海外在住含む) | |
賛助会員 | 35社 | ||
合 計 | 15300名 | (前年12月総会・対比 -667) |
昨年同時期に比べ約660の減であるが、本年は6月の理事選挙の前にかなり厳しく会費長期滞納者チェックを行い相当数の除籍退会手続きを行ったため、その影響もある。明日からの年会会期中に、相当数の入会者も予想されるので、会員数現況としては概ね横ばいである。
・BMB2008プログラム(会報に同封)の発送作業の前に、生化学会との重複会員チェック作業を行った。その結果は以下のとおりであった。
[2008年10月現在]
○正会員10019名における、生化学会との重複会員は2255名(22.5%)
○学生会員5245名における、重複会員は129名(2.5%)
・本年10月、国際生物学オリンピック2009組織委員会(IBO2009つくば)より本学会あてに、同オリンピック出題委員候補者の推薦依頼があった。理事長に相談し、専門・研究分野を考慮し、4名の本学会会員を同組織委員会に推薦した。
・生物科学学会連合より加盟学会あてに、大学附置研「共同利用・共同研究拠点」サポートレター発行に関する、諾・否の問合せがあり、本案件は、生科連としての対応であるので、承諾の回答を行った旨報告された(本件に関する学会としての対応は審議事項の記録を参照)。
4) 中山建男世話人より、第9回(2009年)春季シンポジウムの開催概要の報告がなされた。
・タイトル | 「分子生物学の新たな胎動」 |
・会 期: | 2009年5月11日(月)~12日(火) |
・会 場: | シーガイア ワールドコンベンションセンター・サミット(宮崎市) |
2001年開催当初の基本路線を継承し、日本発の最近の優れた分子生物学研究を幅広く集めたシンポジウムの企画を進めている。プログラム内容は、特別講演1演題(松尾壽之宮崎医大名誉教授)、シンポジウム約15演題を予定している。前日の5月10日には、宮崎市民プラザ・オルブライトホール(予定)にて市民公開講座を開催する。公開講座の講演は吉川 寛氏(阪大/奈良先端大名誉教授)と近藤 滋氏(名古屋大・理)に依頼し承諾頂いた。今回の市民公開講座は、主に高校生など若い人を対象に生物学の楽しさ、素晴らしさを知ってもらう公開セミナーとなるように企画を進めている。ポスター発表(一般演題)も70演題ほどを募集するので、若手研究者、大学院生の積極的参加を希望している旨説明がなされた。すでに、第9回春季シンポジウムの専用HPを開設しており(学会HPトップページからもリンク済み)新しい情報は随時そちらに掲載していくとの報告がなされた。
5) 長田重一第31回年会長より配布資料に基づき準備状況の報告がなされた。一般演題投稿数は5703題(うちLate-breaking abstracts投稿は130題)、事前参加登録は8039名となり、順調に準備が進んでいる(最終的に約11500名の参加者となった)。本年も、演題投稿画面および事前参加登録画面に、入力者の所属学会に関する項目を設定し、その集計結果資料が配布された。概要は以下のとおりである。
・資料1. BMB2008一般演題 発表希望分類別演題数と発表者の所属学会分布
分子生物学会会員 | 3392演題 | |
生化学会会員 | 1801演題 | |
両学会会員 | 380演題 | |
総演題数 | 5573演題 | (Late-breaking abstracts投稿を除く) |
・資料2. 事前参加登録者の所属学会分布
分子生物学会会員 | 4201名 | (うち学生会員1943) |
生化学会会員 | 2347名 | (うち学生会員1088) |
両学会会員 | 985名 | (うち学生会員44) |
非会員 | 506名 | |
合計 | 8039名 |
長田第31回年会長より、海外からの特別講演者の出張日程を考慮し、ノーベル賞受賞式が重なる12月10日の週は、年会開催時期としては避けたほうがよいのではないかとの意見が提出された。将来的な会場確保・調整に際し、事務局が留意することとなった。
出席理事より、配布資料1.「BMB2008一般演題 発表希望分類別(発表分野・大項目)演題数と分野ごとの発表者の所属学会分布」を、学会HPで公開してほしいとの依頼が出され、長田第31回年会長からも公開可.との確認がなされた。今回の第31回資料の標記データ掲載を公開の手始めとし、今後も原則として、分類別演題数データを蓄積していき、HPに掲載していくことが確認された(同資料は2008.12.18付にてHPに掲載済み)。
6) 小原雄治第32回年会長より、2009年の年会開催企画案につき報告がなされた。
・会期: 2009年12月9日(水)~12日(土) | ||
・会場: パシフィコ横浜 | ||
・組織委員会: | 年会長 | 小原 雄治 |
副年会長 | 荒木 弘之 | |
幹 事 | 小林 武彦、深川 竜郎 | |
アドバイザー | 桂 勲 | |
組織委員 | 遺伝研を中心に静岡県の会員39名 |
第32回年会の基本テーマを若い人達にどのように伝えていくか、そのキャッチコピーを最終検討中である。
準備状況と運営方針につき、以下のとおり詳細説明がなされた。
(1)“議論する場に”
①一日1000演題のポスターが一つの会場にまとまるという特性を活かし“議論する場”となる年会にする.
②ポスター会場での発表/討論を重視し充実させる.そのための工夫として、ディスカッサー配置による質疑・討論の時間を設ける等、様々な仕掛けを検討中である.
(2)“国際性を高める”
①シンポジウムは要旨・講演ともに英語で統一し、若手PIを中心に、各シンポジウムに外国人演者を2名程度招聘する(要旨集の印刷廃止費用の一部を、これに充当できるよう予算を検討中).
②海外演者にもポスター討論など積極的な年会プログラムへの参加を依頼する予定.
(3)“社会性の推進”
(4)“ITを積極活用する”
①プログラム集は印刷物を作成・送付するが、要旨集はオンライン化し、印刷版を廃止する.(前回2008.9.27理事会で承認/決定済み)
②参加登録者はパスワード・IDを用いてWWW上での要旨等の前情報の閲覧・検索・ダウンロードを可能とする.
③年会会場にて、PC・携帯電話にて、検索・閲覧・その他のサービスを利用できるように、システム会社と打合せを進めている.
引き続き、小原年会長、荒木副年会長より、年会終了後の要旨のオンライン一般公開の方法(案)と時期(例、年会終了6カ月後など)について説明がなされ、活発な意見交換が行われた。討議の結果、年会終了後の要旨の一般公開については、本理事会はその基本方針を承認し、詳細は第32回年会組織委員会に一任されることとなった。
なお、一般演題募集を公告する際には(会報2009年6月号)、要旨オンライン公開についての説明文掲載につき充分に留意することとした。演題投稿画面に、要旨オンライン公開に関する〝確認「許諾」ボタン〟(公開の可・不可)を設置するなど、その方法(アイデア)に関しての意見が提出された。
一般公開オンライン要旨のデータを、最終的にどこのサーバにどのように設置するか、検索機能を含めたシステム上の検討課題も含めて、引き続き、第32回年会組織委員会にて検討してもらうこととなった。
7) 石野庶務幹事(谷口維紹第33回年会長代理)より第33回(2010年)年会につき報告がなされた。
・名称: | 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会 合同大会 |
・略称: | BMB2010(Biochemistry and Molecular Biology 2010) |
・会期: | 2010年12月7日(火)~10日(金)の4日間 |
・会場: | 神戸ポートアイランド |
・年会長: | 谷口維紹 |
第33回日本分子生物学会年会は、第83回日本生化学会大会(田中啓二会頭)との合同大会として開催される。開催地が神戸、開催会期は4日間であるので、今年のBMB2008の開催実績をふまえ、会場使用形式等を踏襲しつつ、魅力ある合同大会となるように、今後、学術企画を検討していきたい。
8) 上村匡編集幹事より学会機関誌『Genes to Cells』の編集報告が行われた。
・出版契約について
『Genes to Cells』の出版元であるBlackwell PublishingがJohn Wiley & Sonsに吸収合併されたことに伴い、2年をかけて契約内容の抜本的な見直し、改定を進めてきたが、この11月にその最終版契約書が完成し、本日、理事会終了後に、岡田理事長、柳田充弘編集長に署名頂くこととなった。契約内容は本年1月にさかのぼって発効され、これにより機関誌発行に掛かる学会収支は大幅に改善される見込みである。
・柳田編集長より、投稿状況、インパクトファクター、国際ジャーナルの中でのGTC誌の位置づけ等について、説明がなされた。投稿数は持ち直してきており、今年はオンライン以降でもっとも多い投稿に近づいている状況にある。『Genes to Cells』をさらなる国際ジャーナルに育てるため、理事各位にご協力をお願いしたい。
・柳田編集長より、当初予定していた編集長の3年任期が終わろうといるが、岡田理事長からの編集長継続の正式依頼を受けて、しかるべき時期まで担当していく旨説明がなされた。しかし第16期の理事会の間に、次期編集長の人選や、新編集委員会(案)につき、しっかりと検討できる場(WG)を作ってほしいとの要望が出された。
出席者からの自由な意見交換が行われた後、岡田理事長より「Genes to Cells将来計画ワーキンググループ」設置の提案がなされ、承認された。今後のGTC誌の方向性、次期編集長の人選、新編集委員会(案)などについて、同WGにてその詳細を検討していくこととなった。同WGの構成メンバーは、後日、岡田理事長と上村編集幹事で検討し、柳田編集長と協議の上、決定していくこととなった。
9) 杉本亜砂子男女共同参画委員長より、第16期の委員会構成につき説明が行われた。調整可能であればあまり委員が固定化しないことが望ましいとの岡田理事長のアドバイスを受け、約半数の委員交代となった。16期の同委員会では副委員長を設置し、篠原理事に副委員長に就任してもらった。年会会期中に、15期16期合同の男女共同参画委員会会合を開催し、引継ぎと第16期活動につき検討したいとの報告がなされた。
また会期中の12月10日、BMB2008男女共同参画WGを世話人として、ランチョンワークショップ「進化していく男女共同参画」が開催される予定であるので、役員諸氏においてもぜひ参加頂きたい。
10) 岡田理事長より、委員会構成を若干コンパクトにしつつも、第16期においても引き続き、研究倫理に関する重要な案件に対応するため、研究倫理委員会を継続設置したいとの方針が述べられた。委員長は柳田理事に再任してもらい、研究倫理委員としては、小原雄治会員、田中啓二会員に就任を依頼し承諾を得たことの報告がなされた。
11) 柳田研究倫理委員長ならびに片山勉理事(釣本敏樹論文調査WG委員長代理)より、「論文調査ワーキンググループ報告書」「意見書(杉野元教授)」を学会ホームページと会報91号(2008年11月号)に掲載した旨報告がなされた。上記資料を公開後、調査WG各委員と学会事務局あてには、マスコミ関係数社(新聞社)と会員若干名からの問合せがあったが特には大きな混乱はなかった。
現在、論文調査ワーキンググループでは、報告書の英語版作成作業に着手しており、来年3月頃には、Genes to Cellsに “Letter to Editor” といった形で報告書を掲載できる予定である旨、片山理事より説明がなされた。
12) 加藤茂明理事(中山敬一若手教育問題WG座長代理)より、年会初日(2008年12月9日(火)18:00~19:30)に開催される第2回若手教育シンポジウム「今こそ示そう科学者の良心2008-みんなで考える科学的不正問題-」につき、概要報告がなされた。今年は、第一部:講演(釣本委員長による論文調査WG報告)、第二部:若手パネルディスカッション、第三部:中堅~シニアパネルディスカッションといった企画となっている。役員各位においてもぜひ参加してほしいとの説明がなされた。
13) 石野庶務幹事より、第31回通常総会資料についての説明がなされ、総会当日の議事進行ならびに報告担当者の確認がなされた。
2.審議事項
1) 第16期副理事長の選任
石野庶務幹事より副理事長選出に関する細則の説明がなされ、自由討論が行われた。出席理事による投票が行われ(開票立会い:吉川監事)、第16期副理事長として、鍋島陽一氏と町田泰則氏が選任された。
2) 2008年度(平成20年度)収支決算承認の件
塩見春彦会計幹事より2008年度(平成20年度)会計の収支について説明がなされた。昨年6月の法人移行により会計年度が4月~3月から10月~9月に変更となり、今回の2008年度決算が初めての12カ月の法人決算となった。本決算のもっとも大きなポイントは、年会会計(昨年のBMB2007決算の分子生物学会負担分の収支繰入)が学会本体会計にすべて繰り入れられた点であり、その年会会計の収支繰入内容について詳細説明がなされた。
本年度は会費納入率はかなり改善し、ほぼ従来のレベルに戻った。春季シンポジウムについては、収入48万円に対し支出566万円で518万円の持ち出しではあるが、従来も年会で剰余金を出して会計全体の中で春季シンポジウム費用を捻出してきているので、想定内の収支状況である。
Genes to Cellsについては、出版社との契約改定が進み、今年度会計内ですでに編集経費(発行支援金)のうち500万円の出版社の経費負担精算がなされた。その他、管理費の各科目について説明がなされた。論文調査WGの旅費・会議費や、論文調査報告書とGTC出版契約書に関する弁護士費用(相談と書類確認)は予備費より支出された。
2008年度決算の収支各科目の説明がなされた後、第15期鍋島監事(第16期理事)より、11月4日に金融機関の残高証明書等を一式確認し、20年度決算を認めた旨報告がなされた(本決算は10月24日、公認会計士 宮城秀敏氏の会計監査を受けた.さらに11月13日、第15期大石監事の監査を終了している.)。
審議の結果、本決算は理事会で承認され、第31回通常総会に諮られることとなった。
なお、本収支の税務処理であるが、本学会は会計事務所と顧問契約(税務顧問を含む)を交わしているので、税務専門家の指示のもと、11月25日に収益事業部分の法人確定申告を行った旨報告された。
3) 2009年度(平成21年度)収支予算ならびに事業計画承認の件
塩見会計幹事より2009年度(平成21年度)の収支予算案、事業計画につき説明が行われた。
審議の結果、同収支予算ならびに事業計画は理事会で承認され、第31回通常総会に諮られることとなった。
4) 第10回(2010年)春季シンポジウムについて
岡田理事長より検討資料(過去の開催地リスト)が配布され、同シンポジウム開催企画の経緯等につき説明がなされた。引き続き、2010年春季シンポジウムは仙台を開催候補地として世話人を調整中であるとの報告がなされ、その世話人の最終確認については、理事長に一任された(後日、第10回春季シンポジウム世話人を東北大学大隅典子教授に依頼することが決定し第31回通常総会において報告された)。
小川監事より、会員の少ない地域こそぜひ春季シンポジウム開催候補地として大事にしてほしい.との意見が出された。
5) 第34回(2011年)年会について
第34回年会については、年会長を学習院大学理学部 花岡文雄氏に依頼することが諮られ、承認された。
開催地は、東西(横浜・神戸)交互の基本ルールに基づき、すでに1年前に、事務局にてパシフィコ横浜を押さえている旨説明がなされた(会期:2011年12月13日~16日となる)。
6) 第35回(2012年)年会について
年会開催地決定のルールとしては、東西(横浜・神戸)交互の開催を基本にし、6~7年に1度、福岡を入れるといったことで、従来、決定されてきた旨、岡田理事長より説明がなされた。過去に2年ずつ同じ会場を使用した時期もあるが、2年連続使用による会場費減額制度は現在は運用されていないことが、事務局より報告された。
従来の決定方法を踏まえ、さらに最後の福岡開催が2005年(第28回年会)であることを考慮すると、2012年はそろそろ福岡開催を考えてもよい時期にあたる。使用する会場の規模、押さえるべき施設の予約状況もあり、現時点であれば、2012年の福岡会場(マリンメッセ福岡、福岡国際会議場、福岡サンパレス、福岡国際センターの4施設)を確保可能である(注:2013年はすでに先約が入っており、福岡会場の確保は不可能である)。
審議の結果、第35回(2012年)年会については、開催地を福岡にすることを決定し、年会長については来年の定例理事会までに調整することとなった。
なお、現在の神戸開催、横浜開催と同様に、年会開催地(使用会場)が年会長選出(年会長の所属)に関して、何ら制約を生じさせないことの確認がなされた。
7) 学会創立30周年記念出版および第16期事業の検討
第15期理事会からの標記申し送り事項(東京化学同人から提示されている企画案)につき、その経緯の再確認が行われた。活発な議論が行われ、記念出版を企画するのであれば過去のまとめといったよりも将来に向けての企画出版ものが良い.大学生向け.小学生~中学生までを対象にしたもの(生物学の面白さ!)等々、種々の意見が提出された。
審議の結果、学術事業企画委員会を設置し、同委員会にて幅広く検討してもらうこととなった。同委員長には永田恭介理事が選出され、永田理事が近日中に委員会構成案を作成し、岡田理事長と調整しながら、その任を進めることとなった。
8) 大学附置研「共同利用・共同研究拠点」要望書に係る、対応の件
石野庶務幹事より、標記に関する経緯と、すでに本学会あてに相当数の施設より要望書(サポートレター)の提出依頼が届いていることの報告がなされた。引き続き11月25日付にて全理事あてに配信した、本学会の対応方法(案)の持ち回り(メール)審議結果の報告がなされた。
自由討論に入り、出席者より種々の意見が提出され、審議の結果、本理事会としては以下の基本方針を決定し、その審査業務については執行部(岡田理事長、鍋島副理事長、町田副理事長、石野庶務幹事)がその任にあたることが決定された。
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○大学附置研「共同利用・共同研究拠点」要望書の提出依頼に係る、本学会の対応について (詳細手順は後日決定)
【審査の方針】
本学会と関連のある研究分野の施設からの協力依頼に対して、基本的にサポートしていくスタンスを取る.
【審査方法】
◎提出書類
研究所からは、以下2点の書類(原則として電子ファイル.郵送で届いた場合は電子データ再提出を依頼)を提出してもらう.
①研究所の方向性と実績が書かれた依頼書
(全国共同利用・共同研究拠点として、今後この分野においてどのような活動・貢献を果たされていくのか、また、研究所と分子生物学分野との関わりを明確に記載頂く.)
※外部評価をされていて、その報告書の提出が可能な場合は、参考資料として提出頂く.→ 印刷物(郵送)のみでも可.
②日本分子生物学会からの提出を希望する要望書の原案(文案)
(文書の宛名は、当該研究所所長あて.学会からの発信名は理事長名.)
※上記資料2点については書式等を含め柔軟に対応することとする.
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9) 学会のあり方(学会の将来像)について
岡田理事長より、篠原理事から提出された検討依頼の案件((1)学会のあり方を議論する場を設置してほしい(2)国際会議・国際ワークショップへのサポートの検討)の報告がなされた。引き続き、篠原理事より詳細な説明があり、その後、自由討論に入った。基礎科学の現状認識とそれに対する学会の役割(何が出来るか!)、国際対応、社会との関わり、年会のあり方、男女共同参画の推進(女性理事が少ない/女性理事枠の検討等も含む)、理事選挙投票率があまりに低い問題、等々、種々の意見が提出された。
討議の結果、学会の将来像についてきちんと議論すべき時期に来ている.との認識の確認がなされ、第16期理事会において将来計画検討委員会を設置し、同委員会にて詳細検討を行うこととなった。委員長の委嘱と委員会構成については、岡田理事長に一任された。
上記、第16期第2回理事会の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名押印する。
2008年12月8日
特定非営利活動法人 日本分子生物学会 第16期第2回理事会
議長 | 岡 田 清 孝 |
議事録署名人 | 篠 原 彰 |
議事録署名人 | 田 畑 哲 之 |