日 時:平成28年12月2日(金)11:30~12:05
場 所:ポスター・展示会場内 特設会場(パシフィコ横浜 展示ホール)
社員数(正会員+名誉会員+シニア会員+次世代教育会員):9,100名
出席者数:4,764名(本人出席85名、表決委任者4,679名)
議事内容:
1.定款第25条に基づき、荒木弘之理事長より本総会議長として三浦正幸会員が指名された。さらに定款第29条に基づき、議事録署名は、一條秀憲会員(第39回年会長兼)と荒木理事長が担当することが確認された。
2.三浦議長より、定款第26条(総会の定足数)に基づき、上記表決委任者(委任状)を含めて出席4,764名となり、本総会は成立する旨報告された。
3.経過報告(事業報告)
1)理事長報告
荒木理事長より、総会資料(2頁:2016年度事業報告)に基づき、事業活動全般と、さらに下記5点について報告が行われた。
①熊本地震への学会対応として、熊本大学「熊本地震復興事業基金」へ100万円を寄附した。また、ホームページに「復興支援ネットワーク掲示板」を設置し、復興支援に関する情報を発信した。
②夏に実施された第20期の理事選挙は、女性理事枠(細則:役員の選出 第2条における時限特別措置)を撤廃した直後の理事選挙であったが、女性理事の選出は3名であった。本案件については今後また何らかの働きかけを検討する必要があるかもしれない。
③日本生化学会から年会の合同開催依頼があったことへの対応なども含め、執行部と将来計画委員会で種々の検討作業を行った。理事会でも、年会運営における年会組織と理事会との関係や今後の年会や学会のあり方について議論されたが、結論には至っていない。本件については次期理事会への申し送りとしたい。
④研究倫理委員会で作成した「倫理要綱」(案)を理事会で検討した。内容が固まり次第、学会ホームページで公告する予定である。
⑤11月29日に開催された第19期・第20期合同理事会において、福岡で開催予定の第42回(2019年)年会については、佐々木裕之会員(九州大学・生体防御医学研究所)に年会長をお願いすることが決定した。
2)庶務報告
深川竜郎庶務幹事より以下の報告が行われた。
①会員現況:〔2016年11月16日現在〕名誉会員1名、正会員9,041名、シニア会員50名、次世代教育会員8名、学生会員4,180名、賛助会員25団体、総計13,305名(前年11月対比、-168)
②第20期理事選挙:選挙管理委員会のもとで2016年6月~7月の間で会員による投票が行われ、第20期理事が選出された。10月には新理事会準備会議が開かれ、杉本亜砂子氏が第20期理事長に選出された。
③学会ホームページへはコンスタントにアクセスを得ている。Facebookの「いいね!」は1,400を獲得しており、ファン(利用者)は男性7割、女性3割の比率となっている。
④生命科学教育事業について
・会員のボランティアによる人材データバンクを作成しているが、本年も講師派遣を希望する高校等とのマッチングを行い、出前授業を実施した。
・本日午後、高校生発表会(ポスター発表・口頭発表)があるので、ぜひ会員の方にも参加いただきたい。
3)編集報告
上村匡編集幹事より『Genes to Cells』について以下の報告が行われた。
①従来の「Original Article」に加え、重要な発見を迅速に出版することを目的とした短めのフォーマットである「Brief Report」が順調に投稿を増やしている。
②為替レートの影響を大きく受けたことなどにより、本誌の収支は、本年は、かろうじて黒字を確保した状況である。
③伝統絵画のなかに生命科学の遊び心を加えた本誌の表紙デザインは、丸6年となる今日でも高い評価を得ている。表紙ができるまでの裏話を盛り込んだタペストリーを本年会展示会場にて展示しているので、ご覧いただきたい。また、表紙デザインに関するアイデアがあれば、ぜひ編集室または編集幹事までお寄せいただきたい。
4.議 事
1)平成28年度(2016年度)決算承認の件
水島昇会計幹事より総会資料(3~16頁)に基づき、平成28年度活動計算書の収支について詳細報告が行われた。
2016年10月27日、公認会計士宮城秀敏氏の会計監査を受け(総会資料の独立監査人の監査報告書を参照)、同年11月7日に花岡文雄監事、11月9日に辻本賀英監事の監査を受けた。
審議の結果、本決算は異議なく承認された。
2)平成29年度(2017年度)活動予算書承認の件
水島会計幹事より総会資料(17~19頁)に基づき、平成29年度活動予算書について説明が行われた。
審議の結果、同活動予算書は異議なく承認された。
3)第20期監事選任の件
定款第14条に基づき、荒木理事長より第20期監事として岡田清孝会員、近藤寿人会員が推薦され、承認(選任確認)された。
5.第39回(2016年)年会長挨拶
一條秀憲第39回年会長より挨拶があり、年会開催状況についての報告が行われた。本年会は「基礎研究に徹する」ことの楽しさ、大切さ、素晴らしさを(再)認識する機会を提供することを目指し、準備に当たってきた。幸いにも天候にも恵まれ、盛況となっている。参加者や運営側の組織委員、プログラム委員、スタッフなどへの謝辞が述べられた。
6.第40回(2017年)年会長挨拶
篠原彰第40回年会長に代わり、深川庶務幹事より2017年の年会開催企画案について報告が行われた。
・名称:2017年度生命科学系学会合同年次大会
Consortium of Biological Sciences 2017(略称:ConBio2017)
・会期:2017年12月6日(水)~9日(土)
・会場:神戸ポートアイランド
これまで分子生物学会・生化学会の2学会で行ってきた合同大会(BMB)の枠組みを広げ生命科学分野の広い分野の学会と連携することによる、コンソーシアム形式の大会を目指したい。
新しい試みとして、プレナリーレクチャー、指定シンポジウム・公募ワークショップのうち、配信希望のあった企画について、会員参加者のみに限定した「オンデマンド配信」を予定している。また、協賛企業への参加者情報のフィードバックのため、参加章へバーコードを印字し、企業の出展ブースに読取用機器を設置する「バーコードシステム」を導入したい。
7.第41回(2018年)年会長挨拶
石野史敏第41回年会長に代わり、深川庶務幹事より2018年の年会開催概要について報告された。
・会期:2018年11月28日(水)~30日(金)
・会場:パシフィコ横浜
次世代が研究を目指すきっかけとなるような年会の開催を念頭に、サイエンスに特化し、特に学生にとって魅力的なプログラムとなるよう鋭意企画準備中である。
8.杉本亜砂子第20期理事長より挨拶がなされた。生命科学の基礎研究は厳しい環境にあるが、本学会会員でもある大隅良典栄誉教授のノーベル生理学・医学賞の受賞という喜ばしいニュースがあり、また基礎研究の徹底を目指す今年の年会も活気があって、将来はまだまだ明るいという思いになる。本学会の活性化に努めたい。
9.三浦議長より閉会の挨拶があり、第39回総会が終了した。
上記、平成29年度通常総会の議決および確認事項を明確にするため、この議事録を作成し、議事録署名人はここに記名押印する。
平成28年12月2日
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
平成29年度通常総会
議 長 三 浦 正 幸
議事録署名人 荒 木 弘 之
議事録署名人 一 條 秀 憲