2010年12月
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
日本分子生物学会名誉会員・富澤純一博士は、文字通りの草創期から我が国における分子生物学の立ち上げ・国際化にご尽力されるとともに、近くは国立遺伝学研究所所長、またGenes to Cells誌の初代編集長として分子生物学分野の発展に大きな足跡を残されました。日本学士院会員、文化功労者でもいらっしゃいます。この度博士より、故・桂子夫人のご遺志も踏まえ、私財を抛って若手生命科学研究者の研究支援に供したいと学会にお申し出がありました。理事会では、博士、ご夫人のご厚意をありがたくお受けし、新たに「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」を立ち上げ、生命科学の基礎的研究に強い熱意をもって携わっているが、必ずしも研究資金に恵まれていない若手研究者を対象に、研究助成を開始することといたしました。
助成をご希望の方は、下記の応募要項に従ってご応募ください。
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
第16期理事長 岡田 清孝
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」
基金運営委員会委員長 山本 正幸
【第1回(2011年)の応募は締め切られました】
1. 研究助成金の趣旨
分子生物学に関連する生命科学の基礎的な領域において独創的な研究を行い、将来の発展を期待し得る若手研究者に対して、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」に基づいて助成します。選考に当たっては、本助成がその方の研究の発展にどれだけ効果的に寄与できるかという観点にも配慮します。
2. 助成金額
助成金額は、一人300万円。年度ごとの助成人数は5名。再度の応募を妨げません。
(10年間で総額1億5000万円を助成予定)
3. 応募資格
(1)分子生物学に関連する生命科学の基礎的な領域において独創的な研究を行い、将来の発展を期待し得る39歳以下(* 1971年1月1日以降に生まれた人)の若手研究者を対象とします。ただし、研究経歴において特別な事情がある場合は39歳を超えていても応募を受け付けます。
(2)日本分子生物学会会員・非会員は問いません。
(3)申請者の単独研究、または申請者が中心になって行っている共同研究を対象とします。
4. 研究助成金の使途、ならびに会計処理
(1)研究推進に関係することであれば、使途は限定しません(例えば研究時間を確保するためのベビーシッター費用、海外留学費用なども可)。
(2)本助成金は直接研究費以外にも自由度をもって使用できるものとします。そのために、原則、研究助成金は一時所得扱いとし、学会が源泉徴収を行います(50万円を超える、250万円につき10%の源泉徴収を行います.分子生物学会が支払い調書を発行します)。
(3)助成金の全額または一部を所属研究機関の委任経理金扱いにされたい場合は対応しますので、お申し出ください。この場合、当該部分に対する源泉徴収はありません。ただし本助成から間接経費の負担は行いません。
5. 応募方法
申請書はここからダウンロードして使用してください。
(1)申請書10部(オリジナル1部とコピー9部)と論文別刷(3篇以内で各10部、コピー可)を締切期日までに提出してください。
(2)上記(1)の郵送提出と同時に、申請書の電子データ(押印は不要です)を添付ファイルの形で、kenkyujosei[at]mbsj.jpへメール送信してください。
(3)上記(2)送信後に、第1回(2011年)日本分子生物学会 若手研究助成 申請サイト(Google ドキュメント)へアクセスし、所定の内容を送信してください。
以上(1)(2)(3)すべての手続きを、必ず締切日までに完了してください。
6. 締切期日ならびに応募受付期間について
● 締切期日:2011年1月31日(月)(必着)
● 応募受付期間:2011年1月7日(金)~1月31日(月)
7. 申請書送付先
〒102-0072 千代田区飯田橋3-11-5 20山京ビル11階 日本分子生物学会事務局気付
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」基金運営委員会 御中
TEL:03-3556-9600
E-mail:kenkyujosei[at]mbsj.jp
8. 選考方法
基金運営委員会が選考に当たります。書類審査の後、ヒアリングを実施し、その結果により、採択者を決定します。(第1回応募者については、2011年4月頃の予定)
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」基金運営委員会
委 員:
阿形清和(京都大学大学院理学研究科)
岡田清孝(副委員長/基礎生物学研究所)
小原雄治(国立遺伝学研究所)
近藤 滋(大阪大学大学院生命機能研究科)
塩見美喜子(慶應義塾大学医学部)
嶋本伸雄(京都産業大学総合生命科学部)
谷口維紹(東京大学大学院医学系研究科)
山本正幸(委員長/東京大学大学院理学系研究科)
9. 研究助成金の交付
第1回研究助成の採択者については、2011年4月頃に指定銀行口座に送金予定です。
委任経理金にする場合は、各大学等で定められている取扱い規定、その手続きにより交付します。
10. 贈呈式
第1回助成金受領者および第2回研究助成採択者(第2回については2011年6月号会報にて公募、同年10月頃までに採択者を決定)は、2011年12月の第34回日本分子生物学会年会・総会(横浜)における贈呈式への出席を要請します。
11. 研究成果公表
本助成金を使用した研究成果を、学術雑誌等に公表する場合は、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」
(Tomizawa Jun-ichi & Keiko Fund of Molecular Biology Society of Japan for Young Scientist)
から助成を受けた旨を明記してください。また、同刊行物の別刷等を1部、本学会事務局へ提出してください。
12. 研究成果および会計報告
(1)本助成金受領者は、助成金を受領した翌々年の5月末までに、研究成果と会計報告の概要を、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」基金運営委員会あてに提出してください。様式は問いません(一時所得扱いの受領者は、会計報告に際して、領収書の提出は不要です。使途の一覧を提出ください)。
(2)本研究助成の贈呈対象者として、相応しくない行為があった場合には、助成金の返還を求めることがあります。
13. 本研究助成の趣旨に賛同し、基金への拠金をお考えくださる方は、分子生物学会事務局気付・基金運営委員会までお申し出ください。
* その他
有志の方々へ
分子生物学の振興に向けた、各種基金のご寄付をお考えの方がおられましたら、是非ともご連絡ください。日本分子生物学会が責任を持って対応・運用いたします。
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-5
20山京ビル11階
TEL:03-3556-9600 FAX:03-3556-9611
E-mail:kenkyujosei[at]mbsj.jp