2015年11月
本学会は、2010年に富澤純一博士と故・桂子夫人のご厚意を受け、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」を立ち上げ、2011年度より若手研究助成事業を開始いたしました。
当基金の目的とするところは、分子生物学、あるいはさらに広く生命科学の新しい展開を目指す研究を志しながらも、研究費の欠乏や生活上の制約のために十分に力を発揮できていない若手研究者に、使途を限定しない助成を行って、研究の発展を可能にさせることです。使途を限らない本助成の特色を活用した、創意に富んだ研究推進提案を歓迎いたします。
2016年度も以下のように募集いたします。助成をご希望の方は、下記の応募要項に従って奮ってご応募ください。
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
第19期理事長 荒木 弘之
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」
第2期基金運営委員会 委員長 山本 正幸
1. 研究助成金の趣旨
分子生物学に関連する生命科学の基礎的な領域において独創的な研究を行い、将来の発展を期待し得る若手研究者に対して、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」に基づいて助成します。選考に当たっては、本助成がその方の研究の発展にどれだけ効果的に寄与できるかという観点にも配慮します。
2. 助成金額
助成金額は、一人300万円。年度ごとの助成人数は5名。再度の応募を妨げません。
(2011年から2020年の10年間で総額1億5000万円を助成予定)
3. 応募資格
(1)分子生物学に関連する生命科学の基礎的な領域において独創的な研究を行い、将来の発展を期待し得る39歳以下(* 1976年1月1日以降に生まれた人)の若手研究者を対象とします。ただし、研究経歴において特別な事情がある場合は39歳を超えていても応募を受け付けます。
(2)日本分子生物学会会員・非会員は問いません。
(3)申請者の単独研究、または申請者が中心になって行っている共同研究を対象とします。
4. 研究助成金の使途、ならびに会計処理
(1)研究推進に関係することであれば、使途は限定しません(例えば研究時間を確保するためのベビーシッター費用、海外留学費用なども可)。
(2)本助成金は直接研究費以外にも自由度をもって使用できるものとします。そのために、原則、研究助成金は一時所得扱いとし、学会が源泉徴収を行います(50万円を超える、250万円につき10%の源泉徴収(※ +若干の復興特別所得税が加算されます)を行います.分子生物学会が支払い調書を発行します.*海外からの申請は下記にご留意ください)。
*海外に長く滞在の場合、ビザの種類にかかわらず日本国税法区分では「非居住者の一時所得扱い」となります。この場合、いずれの国においても、助成金300万円のうち50万円を超える250万円に対して20%を源泉徴収(※ +若干の復興特別所得税が加算されます)しなければなりませんので、ご留意ください。ご不明な点は事務局までお問い合わせください。
(3)助成金の全額または一部を所属研究機関の委任経理金扱いにされたい場合は対応しますので、お申し出ください。この場合、当該部分に対する源泉徴収はありません。ただし本助成から間接経費の負担は行いません。
5. 応募方法
申請書は、ここからダウンロードして使用してください。
(1)最初に、第6回(2016年)日本分子生物学会 若手研究助成 申請サイト へアクセスし、所定の内容を送信してください。
(2)申請書(電子データ/PDFファイル形式で最大10ページ以内に収めてください)と論文別刷(3篇以内の電子データ/PDFファイル)を添付ファイルの形で、kenkyujosei[at]mbsj.jpへメール送信してください。
(1)(2)の手続きは、その順番どおりに手配を行い、必ず締切日までに2点の手続きを完了するようにしてください。
事務局の資料確認・照合の都合上、(1)(2)の手続きは2日以内を目安に完了してください。(申請書、論文別刷ともに、提出いただくのは電子データのみです。オリジナルの郵送は必要ありません。)
6. 応募受付期間と締切日時
● 応募受付期間:2016年1月13日(水)10:00~2月10日(水)17:00
● 締切日時:2016年2月10日(水)17:00(時間厳守)
7. 選考方法
基金運営委員会が選考に当たります。一次書類審査の後、ヒアリングを実施し、その結果により、採択者を決定します。
ヒアリングは2016年5月※を予定しており、応募者本人がヒアリングに出席することを原則としますのでご留意ください。
(※5月14日(土)東京での開催を予定しています。)
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」第2期基金運営委員会(任期:2015.1.1~2017.12.31)
委員:山本正幸(委員長/基生研)、小原雄治(副委員長/遺伝研)、上村 匡(京大)、大杉美穂(東大)、近藤 滋(阪大)、塩見美喜子(東大)、東山哲也(名大)、荒木弘之(職指定委員/遺伝研)
8. 研究助成金の交付
2016年6月までに指定銀行口座に送金予定です。
委任経理金にする場合は、各大学等で定められている取扱い規定、その手続きにより交付します。
9. 贈呈式
第6回研究助成対象者については、原則として、2016年12月の第39回日本分子生物学会年会(横浜)における富澤基金贈呈式(総会)への出席を要請します。
10. 研究成果公表
本助成金を使用した研究成果を、学術雑誌等に公表する場合は、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」
(Tomizawa Jun-ichi & Keiko Fund of Molecular Biology Society of Japan for Young Scientist)
から助成を受けた旨を明記してください。また、同刊行物の別刷等を1部、本学会事務局へ提出してください。
11. 研究成果および会計報告
(1)本助成金受領者は、助成金を受領した翌々年の5月末までに、研究成果と会計報告の概要を、「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」基金運営委員会あてに提出してください。様式は問いません(一時所得扱いの受領者は、会計報告に際して、領収書の提出は不要です.使途の一覧を提出ください.研究成果報告書には、論文発表・学会発表等の情報も含めて作成ください)。
(2)本助成金受領者は、(1)の研究成果と会計報告を提出した年に開催される年会において、研究成果発表(会期中、専用コーナーでのポスター掲示)を行うものとします。
(3)本研究助成の贈呈対象者として、相応しくない行為があった場合には、助成金の返還を求めることがあります。
12. 本研究助成の趣旨に賛同し、基金への拠金をお考えくださる方は、分子生物学会事務局気付・基金運営委員会までお申し出ください。
* その他
有志の方々へ
分子生物学の振興に向けた、各種基金のご寄付をお考えの方がおられましたら、是非ともご連絡ください。日本分子生物学会が責任を持って対応・運用いたします。
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-11-5
人材開発ビル4階
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」基金運営委員会
TEL.03-3556-9600 FAX.03-3556-9611
E-mail:kenkyujosei[at]mbsj.jp