本学会は、2010年に富澤純一博士〔2017.1.26逝去〕と故・桂子夫人のご厚意を受け「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子基金」を立ち上げ、2011年から2020年までの10年間、若手研究助成事業を行ってきました。第1回からこの間、延べ1,197名の応募をいただき、合計50名の方々を助成しました。当基金・本事業の目的とするところは、生命科学の新しい展開を目指す研究を志しながらも、研究費の欠乏や生活上の制約などを抱える若手研究者に、使途を限定しない助成を行って、研究の発展を可能にさせることでした。審査にあたっては申請者独自の問題設定や研究の進め方を重視し、申請者の個性に裏打ちされた独自性の高い提案を選んできました。その結果、多くの優れた成果が得られ、新たな分野も拓きつつあります。
そこで、10年の本事業の終了にあたって、助成対象者となられた方々の研究を一堂に集めたメモリアルイベントを企画しました。単に優れた成果を紹介するだけではなく、若手だからこそできる独自の研究の重要性を共有することにより、これからの若手研究者の皆様の一層の活躍につながる場にできればと思います。
富澤基金・第3期基金運営委員会
委員長 小原雄治
副委員長 林 茂生
理事長 白髭克彦
第44回年会長 塩見美喜子
■特別ワークショップ
『若手研究者が拓く生命科学の新時代:富澤純一・桂子基金に支えられた10年間』
New Era of life science pioneered by young researchers: Ten Years of support through Tomizawa Jun-ichi & Keiko Fund
○日時:2021年12月2日(木)17:30~19:25
○会場:第11会場(パシフィコ横浜 会議センター4階 414・415)
オーガナイザー:丹羽隆介(筑波大/司会)、坪内知美(基生研/司会)、小原雄治(遺伝研)、林茂生(理研)
予定演者:久原篤(甲南大/第1回助成)、宮成悠介(金沢大/第4回助成)、進藤麻子(熊本大/第5回助成)、田尻怜子(東大/第7回助成)、星野歩子(東工大/第10回助成)
■歴代若手研究助成対象者によるポスター発表コーナー
第1回~第10回の助成対象者にポスター発表を依頼し、ポスターは会期中を通して会場内の特設コーナーに掲示いたします。会期2日目午後の一般演題ポスターセッションの時間帯に、この特設コーナーでもポスターセッションを行う予定です。
○会場:ポスター・展示会場
○ポスターセッション:2021年12月2日(木)13:00~15:30
<富澤基金・第3期基金運営委員会>
小原雄治(委員長)、林茂生(副委員長)、阿形清和、大杉美穂、黒田真也、後藤由季子、東山哲也、深川竜郎